前回の記事では、ゲーミフィケーションを継続的な活動につなげる為にスポーツの要素を取り入れるスポーティフィケーションという考え方と定義を(勝手に)提起させて頂きました。今回は実際にスポーティフィケーションと考えられる事例に付きまして、以下3つの活動を(勝手に)ご紹介させて頂きたいと思います。

・スポーツ鬼ごっこ
・スポーツGOMI拾い
・ メタボランティア

その前に再度、スポーティフィケーションのおさらい。
※前回から若干アップデートしています。(まだ試行錯誤状態故ご勘弁を。。。)

【スポーティフィケーションの定義】
・一般的にだれでもわかる(出来る)行動である事
・日常の行動や(遊びに)に競技性(対戦やスコア)を持たせる事
・いつでもどこでも(専門の道具など必要とせず)実施出来る継続可能な取り組みである事
・ある程度の(計測可能な)運動効果が発揮出来る事
・自分以外(チームや対戦相手等)の参加者とのコミュニケーションが可能な事


スポーツ鬼ごっこ

『スポーツ鬼ごっこ』と『鬼ごっこのある町づくり』
~多くの人たちの共有出来るものを求めて~

というビジョンを掲げて活動している、スポーツ鬼ごっこ。
これは老若男女誰もが知っていて、経験したことのある"鬼ごっこ"をスポーツとして進化させる事で、親子や地域などで共有出来る、コミュニケーションの源とし、そして青少年の基礎体力の向上と、地域保全につなげようという活動となります。こちらは既に学校教育や保育などでも取り入れられており、専用のコートなどを設置している小学校などもあるようです。また大人向けにも"スポーツ鬼ごっこコン"なども企画され、より身近に感じられるような工夫をされているようです。


ルールは至ってシンプルです!2チームによる対戦形式で相手陣地内の1箇所に設置してある"宝"を取ると1点となり、時間内でその得点数を競うというものです。相手の陣地内でタッチをされるとスタート地点に戻り最初から始めなくてはなりません。

多くの人がおそらくやったことのある身近な遊びをスポーツにしてしまう、これは立派なスポーティフィケーションですね!!既に全国大会も開催されており、ゆくゆくはワールドカップ開催!という野望を持っておられるようですね。ぜひ日本の遊びを世界のスポーツに!今後も期待したいと思います。詳細はホームーページをご覧ください。

鬼ごっこ協会HP ヘッダ.png

スポーツGOMI拾い

『ゴミ拾いはスポーツだ!』

を合言葉に、なんとゴミ拾いをスポーツにしてしまい、環境保全とスポーツ振興(健康)、そして"教育"という課題を一度に解決しようという活動が"スポーツGOMI拾い"です。なんとも斬新な発想です。この活動は2009年から開始されまして、今では全国各地で毎週のように開催されています。実は当初から私も存じておりすばらしい取り組みで、大変興味を持ちまして一緒にやりたいとは思っていましたが、まさかここまで大きくなるとは思っても見ませんでしたが。。。

これは予め、エリアと時間を決めて、チームを組み(3人~5人程度)、チームで沢山のゴミを拾っていただきます。ゴミにはそれぞれ種類毎にポイントが決められており("
燃えるごみ"100グラム=10ポイント、"タバコ" 100グラム=100ポイントなど)、そのポイントを競い合うという内容です。

いやぁ~良く考えましたね。まさにスポーティフィケーション!!

ホームページに詳しい内容やイベントの開催情報など掲載されていますので、是非チェックして参加してみてください。私もまだ参加したことが無いので、メンバーをお探しでしたら是非お声がけください!

念のため補足ですが、スポーツGOMI拾いは、ゴミの排出を肯定しているのでは無く、ゴミ拾いをスポーツとする事で考えるきっかけを作り、最終的にはゴミの無い世界を目指し、スポーツGOMI拾いというスポーツが無くなる事を目指しているという事です。素晴らしい!

日本スポーツGOMI拾い連盟 Official Site ゴミ拾いはスポーツだ


メタボランティア
最後のご紹介は、皆さんご存知!?
『あなたの脂肪が地球を救う!!』

の合言葉でお馴染みの"メタボランティア"です!(手前味噌で済みません。。ww)
この活動は、これまでのように、活動そのものをスポーツにしてしまうというものではなく、運動で発生する消費カロリーをポイント化し、その消費量を競いあうというもので、新たな競技軸を与えるものでございます。これにより、例えば駅の階段の上り下りや、ラジオ体操、ダンスやカラオケなど日常のどんな活動もカロリー消費量をポイントとしたスポーツしてしまいます。そして、消費カロリーを意識する事で健康への意識向上を促進し、過剰なカロリー摂取の抑制や摂取した分の消費行動を促進する事が可能となります。

さらに、メタボランティアではこれらを継続可能な活動とする為に、消費するカロリーがある事やスポーツが出来る事を幸せに感じ、その幸せを世界の元気につなげようという事で、1キロ消費=1円募金などの仕組みでイベントやプログラムなどを企画し、それを元に途上国への食料支援や災害支援などの寄付を行っております。

まさに自分と、世界が一緒に健康になってゆくプロジェクト!
消費カロリーある所、
どこでも導入出来てしまうスポーティフィケーション!
詳細はホームページをご覧ください。

concept







さて、今回は3つのスポーティフィケーションの事例をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ手探り状態な、スポーティフィケーション布教活動ですが、、(笑)
この他にも沢山の事例がありそうですね!継続して調査して参りたいと思います!

また、こんなスポーティフィケーションもあるよ!とか、
これってスポーティフィケーションじゃない?

などなど、スポーティフィケーション事例も絶賛募集しておりますので情報お持ちでしたら是非ご一報ください。