クラウド時代のITサービス事業戦略ノート

『事業計画』『戦略策定』『調査レポート』『企画書』など作成する際に使用するフレームワークやメソッド、調査データなどを備忘録的に纏め目次として資料する為の物です。独自の解釈故、他の方には参考になるかは不明ですが、お気づきの点などありましたらご意見頂けますと幸いです。

スポーツ/ヘルスケア

ヘルスケアアプリの分類(2015)

久しぶり(え...1年半??)の投稿です!

これからの社会には多くの人が使えるようなヘルスケアサービスがもっともっと必要になる!

との思いから一念発起しヘルスケア業界に転身、自分なりにもがいているうちにあっと言う間に1年以上が経過していました。。という事で、久しぶりの今回は只今急成長中の市場であるヘルスケア系のアプリやWebサービスがどんなものがあるのかを纏めて行きたいと思います。

下の図はヘルスケアアプリを主な用途毎に分類し、アプリを利用するユーザーや利用シーンを把握し易いように縦軸を「行動変容ステージ(※)」、横軸を「病状フェーズ」として各アプリの分類を配置した図となっています。ヘルスケアアプリには病状に関係なくだれもが利用出来る汎用的なものから、病状毎に提供される専門性の高いものまで様々なアプリケーションが提供されています。今回は分類をして、次回以降は各分類毎にどのようなサービスがあるのかなど詳細を書いて行ければと思っています。

〔ヘルスケア系アプリの分類〕

原稿サンプル行動変容ステージモデルとは1982年にProchaskaDiClementeによって提唱。独力で禁煙する喫煙者と禁煙治療を受ける喫煙者の比較から、300以上の様々な心理療法や行動変化理論を統合して作成され、その後は運動や食事などヘルスケア領域などで幅広く活用されています。行動変容ステージは、人が行動に移る場合の変化は「無関心期」「関心期」「準備期」「実行期」「維持期」の5つのプロセスを辿ると言われています。 
  
・測定系
体組成や⾎圧、⼼拍・脈拍、歩数・活動量、睡眠など専⽤のデバイスや、スマートフォンやウェアラブルデバイスに内蔵さ れているセンサーなどから取得するバイタルデータを管理する為のアプリです。主にヘルスケア機器メーカーやスマートフォンメーカーなどが提供しています。

・⾏動ログ系
スマートフォンに内蔵されているGPSや加速度センサーと地図情報を活⽤しユーザーの移動距離、場所、歩数を⾃動で取得、そ れらの情報を元に消費カロリーを算出する事でヘルスケアへの活⽤も可能なアプリです。⾏動ログ専⽤アプリの他、ランニングや ウォーキングアプリの機能としても提供されています。専門のサービス事業者や地図配信サービス、アプリ開発会社などが提供しています。

・フィットネス系 
エクササイズ、ワークアウト、スポーツなど様々な運動情報を記録するアプリです。スポーツメーカーが提供するトータルス ポーツ系アプリの他、ランニングやウォーキング、ワークアウトなど記録を中⼼としてものから動画などでレッスンを中⼼とす るものなど様々なアプリなどがあります。 

・ダイエット系
⼀定期間での体重の減量を中⼼に、主に⾷事の管理により⽬標達成を⽀援するアプリです。⽇々の⾷事の登録により成分やカロ リーなどを計算し摂取カロリーの制限や成分や⾷べ⽅などの情報提供によるダイエット⽀援を⾏います。最近では、アプリ内に てグループ機能でのモチベーションアップや栄養⼠による直接指導などを付加価値として提供する事業者が増えています。

・相談/保険系
医師や医療専⾨家などに相談が出来るQ&Aサービスです。サイトへは医師や⻭科医、カウンセラーに栄養⼠、獣医に⾄るまで病気毎 の専⾨家が登録されており、匿名での質問に対して専⾨家のアドバイスがもらえるようになっています。直接利⽤する他、保険加 ⼊者への付加価値サービスや健康保険組合などのサービスとしても提供されています。

・睡眠/ストレス系
専⽤の計測機器やスマートフォン、ウエアラブルデバイスに内蔵されている加速度センサーを使⽤した睡眠データの取得、ス マートフォンのカメラや光学センサーを使った⾎脈(⼼拍)の計測により睡眠状態やストレス状態を検出するアプリです。検出され たデータより睡眠サイクルの改善や起床時間の設定などに加え無呼吸症候群や不整脈の検出などにも活⽤されています。

・⼥性のカラダ系 
⽉経周期の管理や妊娠に関する情報提供や管理、その他美容やアンチエージングなど⼥性特有のカラダに特化したアプリです。主に ⼤⼿コンテンツプロバイダや携帯キャリアなどが提供し、既にターゲットが確率されておりヘルスケアアプリ分類の中でも最も 利⽤されている領域となっています。

・ドラッグ系
薬局の処⽅箋管理や、処⽅箋の事前送付などをアプリにより⾏う事で服薬管理の効率化やアレルギーや副作⽤などの管理、薬の 受け取り時間の短縮を実現するお薬⼿帳アプリです。薬の管理と合わせてバイタルデータなどの健康管理機能なども提供する事でヘ ルスケアデータをトータルで管理する事が出来るようになっています。

・メディカル系 
これまでの8つの分類にある機能を主に治療領域で医師や製薬メーカーなどにより活⽤しようというアプリです。ガン、⼼疾患、脳 卒中、⾼⾎圧性疾患、糖尿病など疾病患者の治療やリハビリなど医師による処⽅や管理などを⽀援するアプリや⼼電系や⼼拍計 との連携による疾患の検出を⽬的とするアプリなどがあります。

という事で、今回は以上です!
次回はいつになるか?解りませんが近いうちにまた書きたいと思います。 

スポーティフィケーションの事例

前回の記事では、ゲーミフィケーションを継続的な活動につなげる為にスポーツの要素を取り入れるスポーティフィケーションという考え方と定義を(勝手に)提起させて頂きました。今回は実際にスポーティフィケーションと考えられる事例に付きまして、以下3つの活動を(勝手に)ご紹介させて頂きたいと思います。

・スポーツ鬼ごっこ
・スポーツGOMI拾い
・ メタボランティア

その前に再度、スポーティフィケーションのおさらい。
※前回から若干アップデートしています。(まだ試行錯誤状態故ご勘弁を。。。)

【スポーティフィケーションの定義】
・一般的にだれでもわかる(出来る)行動である事
・日常の行動や(遊びに)に競技性(対戦やスコア)を持たせる事
・いつでもどこでも(専門の道具など必要とせず)実施出来る継続可能な取り組みである事
・ある程度の(計測可能な)運動効果が発揮出来る事
・自分以外(チームや対戦相手等)の参加者とのコミュニケーションが可能な事


スポーツ鬼ごっこ

『スポーツ鬼ごっこ』と『鬼ごっこのある町づくり』
~多くの人たちの共有出来るものを求めて~

というビジョンを掲げて活動している、スポーツ鬼ごっこ。
これは老若男女誰もが知っていて、経験したことのある"鬼ごっこ"をスポーツとして進化させる事で、親子や地域などで共有出来る、コミュニケーションの源とし、そして青少年の基礎体力の向上と、地域保全につなげようという活動となります。こちらは既に学校教育や保育などでも取り入れられており、専用のコートなどを設置している小学校などもあるようです。また大人向けにも"スポーツ鬼ごっこコン"なども企画され、より身近に感じられるような工夫をされているようです。


ルールは至ってシンプルです!2チームによる対戦形式で相手陣地内の1箇所に設置してある"宝"を取ると1点となり、時間内でその得点数を競うというものです。相手の陣地内でタッチをされるとスタート地点に戻り最初から始めなくてはなりません。

多くの人がおそらくやったことのある身近な遊びをスポーツにしてしまう、これは立派なスポーティフィケーションですね!!既に全国大会も開催されており、ゆくゆくはワールドカップ開催!という野望を持っておられるようですね。ぜひ日本の遊びを世界のスポーツに!今後も期待したいと思います。詳細はホームーページをご覧ください。

鬼ごっこ協会HP ヘッダ.png

スポーツGOMI拾い

『ゴミ拾いはスポーツだ!』

を合言葉に、なんとゴミ拾いをスポーツにしてしまい、環境保全とスポーツ振興(健康)、そして"教育"という課題を一度に解決しようという活動が"スポーツGOMI拾い"です。なんとも斬新な発想です。この活動は2009年から開始されまして、今では全国各地で毎週のように開催されています。実は当初から私も存じておりすばらしい取り組みで、大変興味を持ちまして一緒にやりたいとは思っていましたが、まさかここまで大きくなるとは思っても見ませんでしたが。。。

これは予め、エリアと時間を決めて、チームを組み(3人~5人程度)、チームで沢山のゴミを拾っていただきます。ゴミにはそれぞれ種類毎にポイントが決められており("
燃えるごみ"100グラム=10ポイント、"タバコ" 100グラム=100ポイントなど)、そのポイントを競い合うという内容です。

いやぁ~良く考えましたね。まさにスポーティフィケーション!!

ホームページに詳しい内容やイベントの開催情報など掲載されていますので、是非チェックして参加してみてください。私もまだ参加したことが無いので、メンバーをお探しでしたら是非お声がけください!

念のため補足ですが、スポーツGOMI拾いは、ゴミの排出を肯定しているのでは無く、ゴミ拾いをスポーツとする事で考えるきっかけを作り、最終的にはゴミの無い世界を目指し、スポーツGOMI拾いというスポーツが無くなる事を目指しているという事です。素晴らしい!

日本スポーツGOMI拾い連盟 Official Site ゴミ拾いはスポーツだ


メタボランティア
最後のご紹介は、皆さんご存知!?
『あなたの脂肪が地球を救う!!』

の合言葉でお馴染みの"メタボランティア"です!(手前味噌で済みません。。ww)
この活動は、これまでのように、活動そのものをスポーツにしてしまうというものではなく、運動で発生する消費カロリーをポイント化し、その消費量を競いあうというもので、新たな競技軸を与えるものでございます。これにより、例えば駅の階段の上り下りや、ラジオ体操、ダンスやカラオケなど日常のどんな活動もカロリー消費量をポイントとしたスポーツしてしまいます。そして、消費カロリーを意識する事で健康への意識向上を促進し、過剰なカロリー摂取の抑制や摂取した分の消費行動を促進する事が可能となります。

さらに、メタボランティアではこれらを継続可能な活動とする為に、消費するカロリーがある事やスポーツが出来る事を幸せに感じ、その幸せを世界の元気につなげようという事で、1キロ消費=1円募金などの仕組みでイベントやプログラムなどを企画し、それを元に途上国への食料支援や災害支援などの寄付を行っております。

まさに自分と、世界が一緒に健康になってゆくプロジェクト!
消費カロリーある所、
どこでも導入出来てしまうスポーティフィケーション!
詳細はホームページをご覧ください。

concept







さて、今回は3つのスポーティフィケーションの事例をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ手探り状態な、スポーティフィケーション布教活動ですが、、(笑)
この他にも沢山の事例がありそうですね!継続して調査して参りたいと思います!

また、こんなスポーティフィケーションもあるよ!とか、
これってスポーティフィケーションじゃない?

などなど、スポーティフィケーション事例も絶賛募集しておりますので情報お持ちでしたら是非ご一報ください。

 

ゲーミフィケーションからスポーティフィケーションへ!!

こんにちは、久しぶりの投稿でございます。。
実は、8月に転職をしまして、、(といってもやっている事はあまり変わらないのですが。)これまでは会社の役員をやらせていただいておりましたので、割と自由に何でも??書いていましたが、今回は社員という事もあり、(一応)様子を見て落ち着いてからと思いまして滞ってしまっておりました。。
はい。言い訳です。。申し訳ございません。。(笑)

と、いう事で試用期間(3ヶ月)も無事に?過ぎましたのでBlogの再開と供に、こちらも滞っておりましたクラウドマーケティング研究会の方もボチボチ再開したいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

さて、というエクスキューズから入りましたが、今回はクラウドをちょっと離れまして、私のもうひとつの顔である、"あなたの脂肪が地球を救う!NPO法人メタボランティア"の活動に近いネタでございます。

少し前にゲーミフィケーションって良く耳にしていましたよね?最近はずいぶん定着したからなのか?見聞きする事も少し減りましたが、これは日常の行動や、ユーザーを意図する方向へ誘導する為にゲームの要素を取り入れる(レベルやステージの設定、アイテムの配布など)事で、ユーザーは意図せずに楽しく自主的に行動を行う事が出来るという事です。(専門家の方、解釈合ってますかね?間違っていたら済みません。)

ただ、ゲーム要素を強くしてしまうとどうしても、娯楽に寄ってしまうため、飽きてしまったり、一過性のイベント色が強くなってしまい継続的に行う(サスナビリティ)、持続可能な活動に落としにくいと思っていました。もちろん継続可能なものもあるとは思いますが、ユーザーへ相当なインセンティブの提供が必要になるのではないでしょうか。

そこで、最近メタボランティアなどで関わっていたり、市場などを調査している中でひとつのキーワードを見出してみました。じゃっじゃじゃ~~ん♪その名も、スポーティフィケーション! 

スポーティフィケーション 


ってなんだ??
(一応、Google先生ではまだ使われてない言葉のようでした。海外は解りません。。)

スポーティフィケーションとは、 ゲーミフィケーションを継続可能な活動へつなげる為、そこにスポーツの要素を取り入れ、普段やっている遊びや何気なくやっている行動をスポーツとして実施する事で、競技として成立させ、常に対戦相手を意識した活動となり、またスポーツとして自分の健康維持にも繋がり、継続的な活動が可能となるというものです。スポーティフィケーションの要素として以下のような定義をして見ました。

・一般的にだれでもわかる行動である事
・日常の行動に競技性を持たせる事
・いつでもどこでも実施出来る継続可能な取り組みである事
・ある程度の運動効果が発揮出来る事
・自分以外の参加者とのコミュニケーションが可能な事

 
 いかがでしょうか?
と、まずは勝手に用語と定義まで考えてしまいましたが、まだふんわりしているので今後更に煮詰めてゆきたいと思います。次回はこれらを実践している、もしくは今後ポテンシャルが発揮出来ると思われる以下の活動事例についてご紹介出来ればと思っています。

 【スポーティフィケーションの事例】
・スポーツ鬼ごっこ
・スポーツGOMI拾い
・ メタボランティア

・・・どれも、インパクトあるネーミング、、
という事で、次回をお楽しみに! 
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